共読対談

松岡正剛、冲永佳史

公開対談!
冲永学長×松岡正剛氏

2012年7月23日(月)15:00〜17:00 冲永佳史学長と編集工学研究所所長松岡正剛氏による公開対談が行なわれました。
対談会場は「共読ライブラリー」プロジェクトの象徴でもあるMONDO書架前。
この「共読ライブラリー」プロジェクトについて、そして日本の「共読」環境などについてお話いただきました。

対談内容より

大学図書館とは

松岡氏 「大学にとって図書館はどういったものか、学長にとってMELICとはどういったものか」
冲永学長 「大学や大学外から集まる情報の集積場、蓄積して発信していく媒体として位置づけ。昔は研究のための図書館という役割が強かったが、成熟社会を向かえ、過去の知見を活かして広く市民社会にも伝えなければいけない。」

読書術

松岡氏 目次に書いてあったことや見出しにかいてあったことが再生できれば6割ぐらい読んだ印象がまとまるんですよ」
冲永学長 「自分が理解できるところからささっと読んで、行間を埋める努力をして徐々に繋げる。最初からずっと読んでいくと意外と整理できていない。」
松岡氏 「拾い読みが良い、悪いではなく、拾い読んでいる時のマッピングが大事。本は何回読んでもいい。何回も読んだ方がいいですね」

電子書籍と紙媒体の書籍について

冲永学長 「紙媒体で読むことの意味って松岡さんはどうお考えですか」
松岡氏 「一番私が大事だと思っているのは、見開き単位を本がもっているということですね。「のど」で全部綴じていてランダムアクセスが可能。ランダムな動きで取れるものがあり、スクロールして読まないといけないものと全然ちがう」
冲永学長 「電子媒体は軽く読む本ならいいですがけど、重たい本だと読みにくい。拾い読みをして繋げていく作業が難しいという感覚があります」

MONDO書架 メッセージ

対談後、メッセージをMONDO書架に書いていただきました。

「読書は人生の一部である!」

冲永佳史

本は翼をもった精神の鳥類です。」

松岡正剛

編集後記

対談の中で、冲永学長から「共読を通じて、コミュニケーションスキルを培い、本を通じた経験から知見を寄せ合って、これからの社会をつくる力をつけてほしい」という期待、松岡氏からもMELIC全体を共読空間にしたい。という意欲が聞かれました。まだ始動したばかりですが、MONDO書架や読書術コースウェアなど「共読ライブラリー」プロジェクトが今後どのような拡がりをみせるのか楽しみにしていて下さい。

◎関連レポート等

編集工学研究所によるレポート

対談「松岡正剛×冲永佳史 帝京大学学長」