拠点事業POD/Teikyo Collaboration Project 2015 終了のご報告
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本プロジェクトは、アメリカのFD組織であるPODネットワーク(The Professional and Organizational Development Network in Higher Education, USA)と帝京大学高等教育開発センターによる、FD活動の国際化とネットワーク化を推進する共同プロジェクトです。
講師として、PODネットワーク関係者を招聘し、

  • ①大学教員のための学習中心のコースデザイン
    (おもに教員対象:学習者中心の授業設計の方法 を学ぶ)
  • ②新任FD担当者のための基礎能力開発
    (おもに大学等でFDを担当する教職員を対象:FD活動の企画および運営について学ぶ)

の2つのワークショップを実施しました。
さらに、国際シンポジウム『パラダイム転換の未来(さき)にあるもの~21世紀の教授、学習、大学組織を語ろう』も開催しました。
下記に開催報告を掲載いたします。メッセージ動画を再生動画が再生されない方はこちら


国際シンポジウム「パラダイム転換の未来(さき)にあるもの ~21世紀の教授、学習、大学組織を語ろう~」報告

はじめに
本シンポジウムは、「パラダイム転換」をキーワードに有意義な講演が行われました。これからの日本の大学を考える上で示唆に富む内容でした。
開会の挨拶
本学冲永佳史理事長・学長より開会の挨拶があり、POD/Teikyo Collaboration Project 2015の開催に至る経緯の説明がありました。
文部科学省初等中等教育局教育課程課 合田哲雄課長
講演テーマ:「成熟社会に相応しいK-16の学び」
高等教育が社会的に重要となった社会背景が説明され、従来のK12(幼児教育から高校教育)からK16(幼児教育から大学教育)のつながりが「成熟社会」で重要であるとの指摘がありました。
冲永佳史 帝京大学理事長・学長
講演テーマ「大学教育のパラダイム転換と教育体制」
パラダイム転換を促す社会的変化に関連して、学習時間が減少している深刻さが指摘されました。このような状況を踏まえ、帝京大学としては自己点検自己評価委員会および高等教育開発センターが中心となり、FDネットワークを構築して各キャンパスのFD活動の連携を図っています。現在の「パラダイム転換」に求められることに積極的に対応して行きたいと締めくくられました。
Michele DiPietro 元PODネットワーク会長
講演テーマ:「学習パラダイムを理解する」
1995年の論文でバーとタグは何を提起したのでしょうか。教育とは、単に知識や技能を獲得することではないとバーとタグは述べています。我々の目標は、学習を作り出すことです。6つの側面では相互関係が重要であり、パラダイム転換を成し遂げるには6つの側面における学習パラダイムへの転換が求められ、すべての大学関係者が共通理解を持たなければならないと締めくくられました。
Deandra Little 現PODネットワーク会長
講演テーマ:「未来は現在である。21世紀の学習パラダイム」
「未来は現在である」とは、将来のビジョンを考えると現在の大学をどのようにしていかなければならないかが見えてくることを意味します。一番重要なことは、大学卒業生に「コアスキル」と呼ばれる21世紀型のスキルが求められていることです。最も重要なものとして、学生は「メタ認識スキル」を取得しなければなりません。21世紀は、従来と違う教育・学習が必要です。この変化に対して、アメリカではCTL(教授・学習センター)を拡大することで対応しています。CTLは教員やTAの研修を通して、大学における教育の重要性を理解してもらう役割を担っていると締めくくられました。

ワークショップ「大学教員のための学習中心のコースデザイン」の活動報告

講師:
  • Deandra Little(2015-16年 現POD会長)
  • Michael Palmer(2014年 POD Network Innovation Award受賞)

本ワークショップでは、セッション1で「Teacher-centered vs. learning-centered instruction」、「Theories of student motivation」、「Principles of course design」、「Exploring learning goals」を学びました。翌日のセッション2では、「Developing learning goals and objectives」、「Principles of assessment, including alignment」を扱いました。最終日のセッション3では、「Designing effective assessments」、「Pacing & scaffolding」、「The science of learning」を、セッション4では「Evidence-based instructional methods」と「Classroom activities, including formative classroom assessment techniques」について学んだ後、総括をして3日間を振り返りました。3日間の日程を通じ、学習中心のコースデザインについて集中的に議論することができました。PODネットワークの講師による講義とワークショップでは、頻繁に対話の時間がとられており、具体的に課題を考えていくことができるような設計になっていたと思います。参加者は英語で発表をすることを課されていましたが、積極的な意見交換がなされ、参加者同士の親睦も深まりました。皆様、ご参加いただきありがとうございました。

新任FD担当者のための基礎講座:『FD活動の企画と運営、評価』の活動報告

講師:
  • Michele DiPietro(2012-13年 元POD会長)
  • Kathryn M. Plank(2013-14年 元POD会長)

本ワークショップでは、セッション1の「History and Practices of Faculty Development」から始まり、セッション2「Instructional Consultations」では授業コンサルティングの方法や理論について、セッション3「Planning Memorable Faculty Development Events」ではさまざまなFD活動の効果的な企画について、セッション4「Assessing the effectiveness of faculty development」ではFD活動の評価手法やデータの収集方法について、3日間の日程を通して体系的にFD活動について学ぶことができました。PODネットワークの講師による講義とワークショップは、身振り手振りやジョークも交えながら分かりやすく、そして楽しく行われ、参加者も熱心に英語でのディスカッションやグループ課題に取り組んでいました。皆さん、大変お疲れさまでした。

POD/Teikyo Collaboration Project 2015開催のご案内

本プロジェクトは、アメリカのFD組織であるPODネットワーク(The Professional and Organizational Development Network in Higher Education, USA)と帝京大学高等教育開発センターによる、FD活動の国際化とネットワーク化を推進する共同プロジェクトです。
講師として、PODネットワーク関係者を招聘し、

  • ①大学教員のための学習中心のコースデザイン
    (おもに教員対象:学習者中心の授業設計の方法 を学ぶ)
  • ②新任FD担当者のための基礎能力開発
    (おもに大学等でFDを担当する教職員を対象:FD活動の企画および運営について学ぶ)

の2つのワークショップを実施します。
さらに、国際シンポジウム『パラダイム転換の未来(さき)にあるもの~21世紀の教授、学習、大学組織を語ろう』も開催します。
ふるってご参加ください。


申し込み方法:下記URLよりお願いします(先着順)
https://www.event-u.jp/fm/index.cgi?id=573
※ワークショップ②は定員に達しました。ご了承ください。

申し込み期間:

  • ①:帝京グループ関係者:平成27年7月1日~8月31日
  • ②:①以外の高等教育関係者:平成27年7月13日~8月31日

※国際シンポジウムに関しては、9月11日(金)まで〆切を
延長いたしました。ふるってご応募ください。

応募は下記アドレス、【アット】を@に変更してお送りください。
ctl【アット】main.teikyo-u.ac.jp


■国際シンポジウム パラダイム転換の未来(さき)にあるもの~21世紀の教授、学習、大学組織を語ろう~

※9月11日(金)まで〆切を延長いたしました。ふるってご応募ください。

応募は下記アドレス、【アット】を@に変更してお送りください。
ctl【アット】main.teikyo-u.ac.jp

日程:
9月12日(土)14時~17時
会場:
帝京大学八王子キャンパス SORATIO SQUARE(ソラティオ スクエア)
講演者:
  • 冲永佳史(帝京大学理事長・学長)
  • 合田哲雄(文部科学省教育課程課長)
  • Dr. Michele DiPietro(2012−2013 元POD 会長)
  • Dr. Deandra Little(2015-16年 現POD会長)
指定討論者:
  • 松本美奈(読売新聞社専門委員)
  • 土持ゲーリー法一(帝京大学高等教育開発センター長)
  • Dr. Kathryn M. Plank(2013-14年 元POD会長)
  • Dr. Michael Palmer(2014年 POD Network Innovation Award受賞)
総合司会:
  • 井上史子(帝京大学高等教育開発センター)


■ワークショップ① 大学教員のための学習中心のコースデザイン

日程:
  • 9月11日(金)14時~17時
  • 9月12日(土)9時~12時
  • 9月13日(日)9時~16時30分(昼休憩含む)
会場:
帝京大学八王子キャンパス
講師:
  • Dr. Deandra Little(2015-16年 現POD会長)
  • Dr. Michael Palmer(2014年 POD Network Innovation Award受賞)
ファシリテーター:
  • 土持ゲーリー法一(帝京大学高等教育開発センター長)
  • 森玲奈(帝京大学高等教育開発センター)


■ワークショップ② 新任FD担当者のための基礎能力開発
※ワークショップ②は定員に達しました。ご了承ください。

日程:
  • 9月11日(金)14時~17時
  • 9月12日(土)9時~12時
  • 9月13日(日)9時~16時30分(昼休憩含む)
会場:
帝京大学八王子キャンパス
講師:
  • Dr.Michele DiPietro(2012-13年 元POD会長)
  • Dr.Kathryn M. Plank(2013-14年 元POD会長)
ファシリテーター:
  • 井上史子(帝京大学高等教育開発センター)
  • 上岡真紀子(帝京大学高等教育開発センター)



帝京大学八王子キャンパスへの交通アクセス
http://www.teikyo-u.ac.jp/access/hachioji.html